持続化補助金は何に使えるの?委託・外注費
店舗の改装を業者に依頼したいけど補助金でカバーできる?」「コンサルティング費用も対象になるの?」
このような疑問を持つ北海道の小規模事業者・個人事業主の皆さまへ、今回は【委託・外注費】について、持続化補助金のルールに基づき、行政書士の視点でわかりやすく解説します。
委託・外注費とは?自分ではできない業務を“外注”できる費用枠
持続化補助金の「委託・外注費」とは、補助事業の遂行にあたって、自社では実行が困難な業務を第三者に任せる場合に、その費用を補助対象として認めるものです。
これは、①〜⑦の経費区分(機械装置費・広報費・ウェブサイト関連費など)に当てはまらない業務で、外注が適切な理由がある場合に限られます。
【対象となる業務の例】
以下のような業務は、委託・外注費として認められる可能性があります:
- 店舗のバリアフリー化工事
- 従業員の作業動線を改善するためのバックヤード改修
- 商品製造ラインに関わるガス・水道・排気工事
- キッチンカー内の内装・改造工事(移動販売のため)
- インボイス対応のための専門家(税理士など)への相談・助言
- 自社でできない市場調査やマニュアル作成業務
📌 ポイント:通常自社で行っていない、またはできない専門性の高い業務であることが前提です。
【対象とならない業務の例】
一方で、以下のようなケースは補助対象外となります:
- 自社の通常業務を他社に任せるだけの外注(=本来できるはずの業務)
- 補助事業と関係のない解体工事・移転費用
- 不動産取得に該当する建物増築・物置設置
- 住宅部分の改修
- 事業を伴わないスペースの改装(例:コインランドリーや貸倉庫などの改修)
- 単なる事務サポート(補助金申請書作成・報告書作成など)
- 業務全体を別会社に丸投げ(再委託前提の発注)
▶ 補助金の本来の目的「販路開拓・業務効率化」と明確に結びつく業務であることが必要です。
成果物の提出・契約内容の明記が必須
委託・外注費は、「実施した業務の成果」が見える形で残ることが大前提です。
必要書類と注意点:
- ✅ 委託契約書(業務内容、金額、成果物の帰属先が明記されていること)
- ✅ 見積書、請求書、支払証明(通帳の写し等)
- ✅ 実績報告時には、業務の成果物(写真・納品物・レポート等)の提出
とくに、インボイス制度対応のコンサルティング費などは、業務の成果が見えにくいため、報告書や議事録、助言内容の記録を提出することで補助対象として認められる可能性が高まります。
店舗改装は「処分制限財産」に注意!
外注工事のうち、税抜き50万円以上の費用がかかる改装工事は「処分制限財産」として扱われます。
これは、補助金で整備された設備等について、補助事業終了後も一定期間勝手に処分(譲渡・解体・転用など)できないというルールです。
処分制限の対象となる例:
- 店舗の大規模改装
- 移動販売車の改造工事
- 高額なトイレ改修・厨房設備設置
期間内に処分する場合は、補助金事務局の承認を得る必要があります。無断で処分した場合は、補助金の返還や加算金の対象になる可能性もあるため、十分に注意しましょう。
【補助対象となるか迷う事例集】
✅ OK:飲食店が、店舗の厨房スペースを改装し効率化
→ 「業務効率化のための改装」であり、実施内容と成果物が明確なため補助対象に
✅ OK:製造業者が、製造ラインに排気設備を追加
→ 生産性向上・従業員環境の改善を目的とする明確な取組として補助対象に
❌ NG:飲食店が、住宅兼店舗を全面改修
→ 住宅部分の改修が含まれるため対象外に(按分が困難)
❌ NG:個人事業主が、倉庫として使うプレハブを設置
→ 不動産取得に該当し、補助金対象外に
補助対象外になりがちな「建物設置・改装」の判断基準とは?
以下の3つをすべて満たす場合、固定資産税上の「家屋」=不動産取得と見なされ、補助対象外となります。
- 外気分断性:屋根・三方向以上の壁で囲まれた空間
- 土地への定着性:基礎があり、物理的に土地に固着している
- 用途性:居住・作業・貯蔵などの目的に合致した構造
▶ 例:コンクリート基礎の上にコンテナハウスを設置 → 不動産取得と判断され、補助対象外
委託・外注費を正しく使うためのポイント
- 「自社では実行できない」ことを明確にする
→ 業務の専門性・外注が必要な理由を説明できるようにしておく。 - 契約書に成果物・費用・委託内容を正確に記載
→ 事業終了後にもチェックされるので、曖昧な記載は避ける。 - 証憑資料と成果物の整備が鍵!
→ 写真、報告書、納品書などをきちんと準備する。
行政書士のサポートで申請成功に近づける!
委託・外注費は、他の経費区分と比べて判断が難しく、また不適切な申請をすると減額・不採択のリスクが高くなります。
行政書士は、以下のような形であなたの補助金申請を支援できます:
- ✅ 「この業務は外注可能か?」を制度に基づいて判断
- ✅ 契約書のチェックや記載内容のアドバイス
- ✅ 成果物の整備方法の指導
- ✅ 全体の補助事業計画との整合性チェック
- ✅ 商工会や補助金事務局との調整支援
「本当に対象になるか分からない…」と迷った時点で、まずは専門家に相談するのが確実です。
まとめ|外注の力を借りて事業を加速させるなら、今がチャンス!
小規模事業者の課題は、「やりたいことはあるけれど、人手もノウハウも足りない」こと。
だからこそ、持続化補助金の「委託・外注費」を活用して、専門家や業者の力を借りながら、事業を成長させることができます。
ただし、そのためには、制度を正しく理解し、確実に成果が出るような計画を立てる必要があります。
北海道で事業の幅を広げたい皆さま、行政書士あけやま事務所と一緒に、補助金を「攻めのツール」として活用しませんか?


